最近、ユーチューブで聴くのは、藤圭子さんと、ちあきなおみさん。演歌系は、食べず嫌いであまり聴かなかったのですが、懐かしさから聴き始めました。
藤圭子さんは、武田鉄矢さんが司会をしていた昭和を振り返る番組で特集をしていたようです。
番組自体は、テレビで放送していたのはよく見てましたが、最近はネタ切れか、やってませんね。
武田鉄矢さんの解説は、中々楽しく色々な事を教えてくれます。今回の藤圭子さんの特集で一番印象に残ったのは、学生運動との関係です。学生運動のバックに流れるのが、藤圭子さんの「夢は夜ひらく」だったというところでした。
私は、学生運動をテレビで見ていた下の世代ですが、その状況は良く分かります。でも今考えると不思議な気がします。
学生運動は、反体制であり革命運動です。共産主義は、西欧文化の資本主義の進化系です。革命は、体制破壊でありその革命を進める若者が、日本の大衆文化である演歌の藤圭子を支持するとは?
当時の学生運動とか、左翼思想とか、市民活動とかは、結果的に流行としての行動であったのではないかと思えてしまいます。
建前は、とても素晴らしい事を並べてますが、実は権力を持つまでの事で、権力を一旦手に入れたら手放そうとしないのは、どれも同じです。
革命とは、古い体制を破壊することですから日本文化を破壊する事でもあるわけです。それが、藤圭子さんの歌はOKとは、矛盾してしまいますが、それが共存できたのは、それほど深いものではなかったのかな。
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