ニューミュージックと中産階級

最近、荒井由美さんを続けて聞きました。お昼にカーラジオで、夜は「あの年この歌」だったかな。私は、この時初めて荒井由美さんがプロコルハルムの影響を受けていることを知りました。そう言われると「ひこうき雲」はその影響を受けていることがわかりますね。
この番組は、時代背景を含め荒井由美さんのデビュー前から紹介されていました。私は彼女が登場した頃から聞いていましたが、彼女が出た頃から中産階級という言葉が音楽評論に出るようになりました。それまで、中産階級という言葉はあまり聞いたことがありませんでしたが、日本に中産階級という階級がうまれ、ユーミンがその旗主になった時でした。
私が読んでいたのはニューミュージックマガジンという雑誌で、中村とうようさんが編集長をしていました。1970年から音楽が大きく変わります。60年代は学生運動が盛んで世界中の多くの若者が従来の価値観を変えようとしていました。音楽もこれを受けてフォークからロックへと変化していました。
日本の音楽もアングラフォークからロックへと広がっていきますが、音楽で社会を変えようとする意識が根底にあったと思います。当時は左翼的な世界観が若者には支配的だったと思います。フォークソングがプロテストソングとして広がり、戦争反対等の社会的な問題を提起していましたが、それがロックになると、社会から自己に向かい始めます。批判的な姿勢は無くしていませんでした。要約すれば、あらゆることに批判的であることがカッコイイ事だったわけです。
大東亜戦争後の日本の社会構造変化により、教育やマスコミが左翼化しました。日本の反撃を恐れた米国が、日本の社会体制を徹底的に破壊しました。米国多くの若者が貧しかった頃の話です。日本では、岡林信康のバックを行ったハッピーエンドが荒井由美さんののレコーディングをキャラメルママとして行いました。
そこからバブルへ続き現在に至っています。ユーミンは残っていますが、今では、中産階級は消えてなくなりました。


SORA's Ownd

気づいた事を時々書きます。

0コメント

  • 1000 / 1000