クィーン ライブアットザレインボウシアター1974

当時は、ブリティッシュ系は聞かなかったからクィーンのことは余り知りませんでした。
まだ、フレディマーキュリーが長髪です。音楽性やテクニックはかなり高いのがよく分かります。
彼らのファッションやボーカルのポーズはヨーロッパの文化を強く感じさせます。クラシック音楽が底にあるのが分かります。
僕は、若い頃はクラシック音楽はハイソなものだと思い全く聞きませんでした。
当時、世の中は反体制、対抗文化、ラジカルといった意識が若者に流行しており、私もこれにしっかり染まっていました。特にアメリカのヒッピームーブメント以降の動きに沿っていたと思います。

西欧の文化は、教会建築や宮殿などをみるとよく分かりますが、これでもかといった装飾が施されています。行きすぎてグロテスクでさえあります。
SF映画などでもドロドログチョグチョの世界が描かれますが西欧文化はどうもそういうものらしい。
ポピュラー音楽はそれに対抗するものとして生まれたのではないかと思っていました。 

社会人になりバブルも終わった後、神戸の震災がありました。これがきっかけとなったのか意識が変わり始めました。
宗教を学んだり、クラシックを聴くようになったりしました。
ノストラダムスの予言もあり精神世界について情報が溢れていました。その頃から、クィーンも聴くようになったと思います。

彼らの音楽はかなり緻密に計算されています。フレディマーキュリーの力でしょうがそれはクラシック音楽のようでもあります。

そういえば、クィーンは日本から人気が出たんですよね。最初の日本公演を見た女性の友人が「キラキラして素敵だった。」と感想を言っていたのを思い出しました。
そして「ベルサイユの薔薇」をイメージしていました。それは間違いじゃなかったと思います。
クィーンは最高のエンターテイメントロックバンドなのでしょう。

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